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音感が自然に強化されるムトウ記譜法(ムト譜)
クロマチックノーテーション

五線譜をスラスラ読めるようになるには、長いトレーニングが必要です。その原因は暗号のように難解な記号を用いることで音と音の距離がつかみにくいといった構造的な問題を抱えているからです。その結果五線譜に頼れば頼るほど相対的な音感が身につきにくく、絶対的な音感に頼ってしまうことになります。そうした五線譜の問題を解消し、音楽をもっと理解しやすくするムトウ音楽メソッドに基づいて考案された記譜法が、「ムトウ記譜法(ムト譜)」という楽譜です。1オクターブを3本の基線で示すことから、五線譜(ダイアトニックノーテーション)に対して「3線譜(クロマチックノーテーション)」と呼んだりしています。

ムトウ記譜法(ムト譜)は、ピアノなどの鍵盤楽器のほかにも、ギター、バイオリンなどの弦楽器、移調楽器、歌唱、音楽教育に至るすべての音楽シーンでに合理的に利用することができます。

3本の基線で1オクターブを示す楽譜

5本の実線であらわす五線譜と違い、3線譜は3本の線で1オクターブをあらわす記譜法。下の実線から上の実線までが、ちょうど1オクターブ分です。

クロマチックノーテーション、3線譜、ムトウ記譜法

上下の実線は「ド」、中央の点線は「ファ♯≪フィ≫」にあたり、それぞれの音の位置をわかりやすくするために、上の図の3線の間には、2本づつブルーの線が描かれていますが、実際にはブルーの線は頭の中でイメージします。これによって、12音階すべての音を、#や♭を使わずに表記できる仕組みになっています。

12個の音の位置がそれぞれ設けられているので、調が変わっても音符の表記方法が変わりません。また同じメロディを1オクターブ下げても、表示される音の場所と音符の距離間隔は変わりません。つまり、ひと目で和音やフレーズを構成している音と音の距離を正確に把握することができるのです。

♯♭はもう要らない

またムトウ記譜法(ムト譜)には♯や♭といった記号は一切ありません。

その場所にある音はいつでも同じ音。そのため12の音の位置さえ『音の絵柄』として覚えてしまえば、小さなお子さまでも1~2時間で楽譜を読むことができます。

さらに、クロマチックキーボード(クロマトーン)で弾く場合は、楽譜がそのままキーボードを押す指の形になっているのが大きな特徴です。(下図参照)

3線譜とクロマトーンはイコールである
※白とブルーで色分けされた鍵盤イラストは
配列の仕組みがわかりやすいように説明上着色したものです。

音と音の距離感が見た目でわかるムトウ記譜法(ムト譜)は、知らず知らずのうちに音感が強化されていく画期的な楽譜です。教育的観点で見れば、非常に意義の大きな記譜法と言えるでしょう。

ムトウ記譜法(ムト譜)の
5つの特長と仕組み・読み方

ムトウ記譜法(ムト譜)は、音の場所を12種類の「絵柄」として覚えるだけなので、とてもシンプルで短時間で覚えることができます。直感的に読譜ができるのが特長です。

特長1 ♯・♭などの変化記号がない!

ハ長調以外のどの調であっても、#や♭などの変化記号はありません

音部記号と変化記号

特長2 音部記号がない!

音部記号の代わりに「数字」が使われています。
この数字の意味は、記されている音符がどの高さの音域を示すのかを明示するために用いられています。さらに、どの高さの音域でも、実線上の音はすべて「ド」となります。

例えば、ピアノのト音記号の領域、よくみなさんが言う『真ん中のドから始まる”ドレミファソラシ(ド)”』は「4」。一番下のオクターブの「1」からはじまって、一番上のオクターブ「7」まであります。

音部記号
音部記号に「数字」を使用すると、どの高さの音域なのかもひと目でわかります。
また、音部記号が変化することによって音階が変化することもありません。

特長3 黒鍵の音に名前をつけました!

名前が無かった黒鍵の音に名前をつけました。
これによって12音を滑らかに読むことができるので、効率よく音感や理論を習得できます。

ディメフィルセ

特長4 1オクターブが読めればOK!

どんなに高い音でも低い音でも同じ読み方です。
12種類の「音の絵柄」を覚えるだけで、とてもシンプルで直感的な読譜ができます。

12音の音の絵柄

1オクターブ内の音さえ覚えれば、どんな高低音でもかんたんな応用が可能です。上と下の線が「ド」を表すので、さらに3線を上下に追加することで高低音域の表記がかんたんになりました。
(下図参照)

ショパン革命3線譜

音の高さが変わっても、同じフレーズなら同じ表記、同じ指づかいになるので、見るのも弾くのもかんたんになるのです。

特長5 「視覚」と「聴覚」の音の距離間隔が、正確に一致!

ムトウ記譜法(ムト譜)は、正確な音楽マップ

記譜(視覚)の音と音の距離間隔と、実音(聴覚)の音と音の距離間隔が、正確に一致します。

その理由は、全音と半音の音程が正しく表示されているためです。音楽を目で見える形することにより、スケールやコードの仕組みが明確になり、自然と「音感」が身につきます。

それでは、五線譜3線譜(ムトウ記譜法)スケールの並びを比べてみましょう。

五線譜

五線譜の<ド・レ・ミ・ファ>を見ると、4つの音が同じ間隔で並んでいるので、それぞれの音と音との距離(音程)が等しいように感じてしまいがちです。
ですが実際には「ドとレ」は全音(半音×2)、「ミとファ」は半音。「ドとレ」の方が二倍離れています。 またその音を耳では違いを感じても、五線譜の上では同じ距離で記されているので、混乱を招いてしまい、音感をつけるためには時間がかかってしまいます。

五線譜では音の距離が不正確

3線譜(ムトウ記譜法)

3線譜(ムトウ記譜法)はどうでしょうか。
「ドとレ」は全音「ミとファ」は半音であることがが明確にわかります。

耳で感じる<聴覚>と目で見る<視覚>が、ピッタリと一致しているので、わかりやすく、スムーズに音感が身につくのです。

それでは、五線譜3線譜(ムトウ記譜法)コード(和音)で見てみましょう。

五線譜

五線譜での和音

「C」と「C♯(またはD♭)」は同じ<メジャーコード>です。
一方「Dm」は、ちがう種類のコード<マイナーコード>ですが、五線譜では一目で見分けがつきません。

3線譜(ムトウ記譜法)

3線譜での和音表記

3線譜(ムトウ記譜法)では「C」も「C♯」も音符がずれるだけで、同じ種類の<メジャーコード>であることがわかります。「Dm」は<マイナーコード>なので、「C」とは別の種類のコードだということが間隔の違いからすぐにわかります。このように、音の種類を直感的に読み取ることができます。

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